平成5年度~13年度 稲文字・水田風景

2020年6月2日

1994(H6)・第2回

 

 1993(平成5)年に田舎館村から始まり、現在では全国各地で様々なアートが楽しめるようになった「田んぼアート」。

 田舎館村の最初期は、弥生時代の水田遺構が検出された垂柳遺跡(国史跡)にちなみ、手植え・手刈りで参加者に稲作を体験してもらう「稲作体験ツアー」の一環として実施したものです。

 弥生時代にちなんで古代米品種の紫黒米や黄稲を取り入れたほか、県内で一般的に作付けされる食用品種とともに、田んぼ内へ設置した木枠に合わせて植え分け、津軽地方にある青森県最高峰の山「岩木山」を参加者に描いていただき、品種ごとに異なる稲のコントラストを楽しんでいただきました。

 当時は「田んぼアート」という言葉がなく、岩木山を模した形や文字の「いなかだて」を田んぼに描くことを「稲文字」と呼び、この「岩木山」の図柄は1993(平成5)年の第1回から2001(平成13)年の第9回まで行いました。

 

【2020(令和2)年6月新規公開】

 これまで各種媒体・資料等では、初期の様子として一部分のみを紹介することが大半でしたが、初期9年間の稲文字「岩木山」を記録したネガフィルム等を高解像度スキャンし、新たにデジタルデータ化を実施しました。

 足場材で展望スペースを作り、田んぼ内に遊歩道を設置した最初期から、現行の役場庁舎新築による見学位置の変更など、「田んぼアート」の起点となる平成初期の変遷を、フィルム写真のような質感とともにお楽しみください。

 

1993(平成5)年・第1回。初回のみ現行の実施場所とは異なる役場敷地北側の水田で実施。田んぼ内に遊歩道を設置したほか、稲文字の全体が見渡せるようにと、足場材で展望スペースも設けていました。

 

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