喫煙による健康被害と村の状況について

2023年3月31日

「喫煙による健康被害と村の状況について」


1. 喫煙の害について
 喫煙は肺がんや喉頭がんをはじめとするがん全般及び、脳卒中や心筋梗塞などの生活習慣病発症のリスクもあることが報告されています。
 また、長期間にわたる喫煙が原因で起こるCOPD(慢性閉塞性肺疾患)によって、肺での空気の取り込みが悪くなり、日常の動きでも息切れし、酸素療法が必要となるなど生活の質が著しく低下していきます。
 さらに受動喫煙によって、周囲の非喫煙者の肺がんや虚血性心疾患の死亡率が高まります。特に妊婦の場合は、受動喫煙により赤ちゃんの体重が増えにくい、早産になりやいことが分かっており、乳児の場合は、乳幼児突然死症候群(SIDS)や喘息の原因になることが報告されています。

 乳幼児突然死症候群とは、何の予兆や既往歴のないまま乳幼児が死に至る原因不明の病気であり、日本の乳児死因の第3位(R3)となっています。

 

  ▼    田舎館村の喫煙率と喫煙者の人数    
 

  *国保データベースシステムより
  村の喫煙率については近年やや上昇傾向にあり、全国や県の平均と比べて高く、県内6位(男性3位、女性24位)となっています。

 


2. 肺がんの死亡状況
 村は、全国や県に比べて肺がん死亡率が高く、特に男性が多い状況です。
 SMR(標準化死亡比:全国平均を100とした時に、それより高いと死亡が多いことを表す)では、気管、気管支及び肺がんだけでなく、大腸がん、胃がんも多い状況です。

 

  ▼ 標準化死亡比 SMR 全国=100(H28~R2)

 

悪性新生物

総数

大腸

肝及び

肝内胆管

気管、

気管支

及び肺

子宮

110.7

107.6

135.7

99.1

105.5

106.1

100.7

119.2

88.2

92.4

92.0

136.4

141.0

174.3

104.8

152. 6

107.3

144.0

150.0

68.6

109.1

41.2

  *資料:青森県保健統計年報
 

 

3. 受動喫煙対策が進んでいます!村の検診もご活用ください
 令和2年4月1日に改正健康増進法が施行され、望まない受動喫煙を防止するための取組が、マナーからルールへと変わりました。これにより、多数の方が利用する施設や飲食店等において原則屋内禁煙となりました。また学校、病院、児童福祉施設等、行政機関などにおいては敷地内禁煙となり、屋内に喫煙室を設けることができなくなりました。
 さらに令和5年3月には青森県受動喫煙防止条例を定め、県民や事業所などへの喫煙対策の啓発を図っています。

 改正法の詳細や県の取り組みについては、下記のリンクをご参照下さい。


  <なくそう!望まない受動喫煙。 (mhlw.go.jp)>  

  https://jyudokitsuen.mhlw.go.jp

 

  <健康増進法改正による受動喫煙防止対策 - 青森県庁ホームページ (aomori.lg.jp)>

  https://www.pref.aomori.lg.jp/soshiki/kenko/ganseikatsu/no_smoke.html
 


 ◎なお村では集団検診において、40歳以上の方を対象に肺がん検診を無料で実施しています。肺がんの早期発見によりがんの死亡を減らすことができます。

  村の検診については「令和5年度 健(検)診のお知らせ」をご覧下さい。

 

  <令和5年度 健(検)診のお知らせ | 田舎館村 (inakadate.lg.jp)>
  http://www.vill.inakadate.lg.jp/docs/2012022400209/

 

 ◎また喫煙者に対し、禁煙外来の紹介も行っております。
 

  <禁煙治療医療機関紹介  |青森県庁ウェブサイト Aomori Prefectural Government>
  https://www.pref.aomori.lg.jp/soshiki/kenko/ganseikatsu/tabako.html

 

 

お問い合わせ

厚生課
健康推進係
電話:0172-58-2111
ファクシミリ:0172-58-4751