5月31日~6月6日は禁煙週間です!
『たばこの健康影響を知ろう!~たばことCOPDの関係性』
厚生労働省では、5月31日から6月6日までを「禁煙週間」と定めています。国では、「COPD(慢性閉塞性肺疾患)の死亡率の減少」を目標とし、認知度の向上を図り、また「望まない受動喫煙のない社会の実現」を目標に掲げ、受動喫煙対策を推進しています。これらを踏まえ、今年度は上記テーマを禁煙週間のテーマとし、普及啓発活動をしています。
1.COPDとは?
たばこを主とする有害物質を長期に吸引することで、肺に炎症が起こり、肺の中で空気の流れが悪くなる病気です。
従来、慢性気管支炎や肺気腫と呼ばれてきた病気の総称です。
2.COPDの主な原因は「たばこ」
最大の原因は喫煙であり、喫煙者の15~20%が発症します。たばこの煙を吸入することで咳や痰が出たり、気管支が細くなるため空気の流れが低下します。
喫煙習慣が背景にあることから、中高年に発症する生活習慣病と言えます。
▼肺の働きと仕組み
資料「ヘルスサポートラボ どこでもケア」より
◎また受動喫煙の場合は、喫煙者以上にたばこの影響を受けやすいため、ご自身で吸っていない場合でもCOPDを発症する可能性があります。
3.COPDの症状
歩行時や階段昇降など、身体を動かしたときに息切れを感じる労作性呼吸困難や慢性の咳や痰が特徴的な症状です。
合併症として、肺がんや骨粗しょう症、睡眠障害、うつ病、認知症などの病気を発症し、日常生活にも支障が出てきます。
▼こんな症状に心当たりはありませんか?
資料「ヘルスサポートラボ どこでもケア」より
4.COPDの治療
喫煙、薬物療法、呼吸リハビリテーション(運動療法、栄養療法など)があり、さらに重症化した場合は、酸素療法や外科療法が行われることがあります。
一度肺の細胞が破壊され、変化を起こした肺を元に戻すことはできないため、喫煙を続ける限り病気の進行を止めることはできません。
まずは、呼吸器内科でCOPDであるかの診断を受け、禁煙についての相談をすることをお勧めします。
5.禁煙をサポートする方法があります!
禁煙の方法としては、禁煙外来や禁煙補助剤を利用する方法があります。自力で禁煙するよりも、「楽に」、「より確実に」、「費用があまりかからずに」禁煙をすることができます。一定の条件を満たした医療機関では、薬物療法による禁煙治療は保険適用の対象となります。
禁煙治療を行っている医療機関については、下記のリンクをご参照ください。
<禁煙治療医療機関紹介 |青森県庁ウェブサイト Aomori Prefectural Government>
https://www.pref.aomori.lg.jp/soshiki/kenko/ganseikatsu/tabako.html
6.村の集団健診で、肺の状態をチェックしましょう!
村では、40歳以上の方を対象に肺がん検診を無料で実施しています。年に一度は肺の状態を確認し、がんの早期発見につなげましょう。
また、がん検診の精密検査にかかる費用の一部を助成しています。村のがん検診で、精密検査が必要になった際はご活用ください。
※令和6年度の集団健診については、令和7年11月30日(日)が最終日となっております。ご予約の方は、下記お問い合わせ先までご連絡下さい。
参考:e-ヘルスネット(厚生労働省)、日本呼吸器学会「慢性閉塞性肺疾患(COPD)」
お問い合わせ
厚生課
健康推進係
電話:0172-58-2111(内線152、153)